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Vol.8 「私が求める女性としてのライフスタイル(1) 仕事」
私が選手時代に求めていたものと言えば、言わずもがな「アスリートとしてあるべき姿の何たるか。」でした。熱い。熱すぎます・・・(笑)。しかしそんな暑苦しい自分も嫌いではなく、むしろ浸ってしまうくらいの気持ちでシンクロ競技と出会ってからの21年間を過ごしてきました。
試合の時は派手やかなメイクにキラキラ光る衣装を身に纏い、それ以外の日常は化粧っ気なしのジャージ姿。髪は常にプールの水で濡れていて、もちろん身体は塩素臭(笑)。その格好で電車に乗り、買い物にまで行ってしまうのなんて全然余裕。
目標の自分に近づくために「自分に勝つこと」「勝てる方法」をいつも考え、最高のパフォーマンスをしている自分をイメージ。ライフスタイルは競技力向上のためによくなると思うことは全てそちらを優先し、妨げになると感じればそれらを排除していくことを徹底しました。
「ひとつのことにここまで打ち込こんでドロドロになれる時期は人生において今しかないのだから」と念仏のように自分に言い聞かせてモチベーションを保ち、だからこそ純粋に、ただひたすらに続けてこられたのだと思います。いいことばかりではなかったですし、歌の歌詞でもないですけど、最終的にこの競技人生を通して私は順位より「オンリーワンになる」という本当の意味を知った気がします。
そして今。私は人生のセカンドステージを歩いています。歩き始めて1年と2ヶ月。スタートしたばかりの頃は何事にも不安がつきまとい「これで合ってるかな?」「私これでいいのかな?」と、まわりをきょろきょろ挙動不審な毎日。
「この試合でこの成績が獲りたい」みたいに到達予定時期までもがわかっている目標を持てないと、足下がふわふわしているみたいで恐かったのです。これはまさしくアスリートならではの感性ではないでしょうか。その得体の知れない恐さを取り除きたくて、激変した生活のリズムと社会通念を自分に染み着かせようと、順応しようと、とにかく必死になりました。
ステージは変われど「ライフスタイルや考えを変えなければいけない」というのは当てはまらないということがこの1年2ヶ月で分かったことです。逆に言えば「変わっちゃいけないない部分がある」ということです。このことに気づき始めると、必死だった自分にも少しゆとりが持てるようになりました。
「必死?いいんじゃない。」と思えるようになり、アスリートとしてではなく「一人の女性として素敵になるために」という、もっと抽象的で多様性のあるものを求めていくのだから目標達成の時期が簡単にわからなくて当たり前。だから必死になって探せばいい。求めればいい。と、こういう結論に達した訳です。
そしてさらには前回のステージ(競技者としての)で「学んできてよかった」「これからも大切にしたい」と思えるものは、とことん活用してもっと発展させていくべきなのだとも。憑き物が取れたように楽になりましたよ。
色々と思考をめぐらせましたが結局すべきことは同じでした。ただそのスパンが違うのと選ぶ選択肢が増えただけ。先が見えないわけでも、曖昧でもなんでもなかったのです。
客観性を持って今の自分をみつめ受け止めれば以前と同じように、昨日より今日、今日より明日と、少しずつ新しい何かを身につけた自分が感じられて「嬉しい」と思える。だからもっと「嬉しい」を得るために「頑張ろう。色んなことを感じよう。」と思う。やる気が出てくる。仕事の効率が上がる。充実感と達成感を感じる。
この前向きな気持ちが表情や振る舞いに表れ、周りにいる人にまで元気を与える。
そして、チャンスが訪れるのです。
「そんなに人生甘くないでしょう?」と思われる方がいるかもしれません。その方。自分に問いかけてみて下さい。自分を客観視して受け止めるということは、ありのままの自分を内にも外にも偽って出してはいけないんです。
自分の不格好さとか、どろどろした感情とか、「人様にこんな自分の本性がわかると引かれてしまうかも」と思うような色んなネガティブな部分を自分で認めて、「人にそれがわかられてもいい」くらいの覚悟があるか?自分に正直か?ということです。
私は、今現在の活動をこのように捉えて日々の生活を送っています。私の仕事は自己表現です。仕事を通じて、私は能力の向上のみならず人間力の向上を目指しています。心と体はつながっていて、内にあるものは知らず知らずのうちに外へも表れます。
近い将来、私はシンクロのショーを立ち上げ、自分の中にストックしたものを表現として出したいという目標があります。だから、そのストックをできるだけ多く増やしておきたい。ジャズ奏者みたいに際限なくアドリブが出てくるような、感性の煌めきが自分にも欲しい。だから動きます。挑戦します。
シンクロのショーだけではなく、先にも言ったように私の仕事は「自己表現」であり、講演活動もその一つ。言葉を人に伝えたいなら、心を込めることとその時の感情のうねりをそのままに声に乗せることかな、なんて思います。
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ハワイのエキシビッションにて(2005.9.24
現地時間)
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また、水着のプロデュースもその一つ。きれいに魅せることは、ただ着飾るばかりではなく、その人の着こなしやすっと伸びるような首・背中の姿勢でプラスアルファされると思うので、コンセプトとしては「きれいを作るための水着」を意識して携わらせて頂いています。
ピラティスは自分の身体能力を高めることを目的としてスタートさせましたが、リラックス効果や集中力も高まることがわかり、健康な体作りと共にそれを皆さんにも伝えていきたいという思いが出てきました。よりよいエクササイズの内容をさらに探していくつもりです。
今私はやることなすこと全てが感性を磨く作業に繋がっています。
現在の私の肩書きは、自分でも一言で説明できません。それに対して「?」と思うこともありましたが、全然そんなことどうでもよくなりました。一生を通してずっと何かを吸収して発信することを続けていきたいと思っています。一人の女性として、女の子として生まれてきたことを堪能し、何歳になっても自分が自然で前向きでいられる人が理想像です。
私が私であって唯一の人。そのためには一生勉強ですね。年齢全く関係なしです。それを続けられた70歳とか80歳(一応、ここまでは生きるつもり(笑))の自分に会えるとしたら、きっと「素敵!」って思うと思います。
今回の武田ビジョンのテーマは「私が求める女性としてのライフスタイル」を、ざっくりと「仕事」という観点から取り上げました。今後は少し最後にも触れた「ファッション」や「健康」、今の私を形作った「家庭」などについても掘り下げてみようと思います。お楽しみに。
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