Vol.3 「ニュージーランド・生きがいの旅−3」
異国の地での開放感を味わいながら、バスでバンジージャンプ発祥の地に降り立った時のこと、私は思わず「バンジージャンプ、飛びたい!」と叫んでしまいました。
下は澄み切った水がとうとうと流れる川。深い渓谷に架かる橋の上のその場所は、綱が切れたら一巻の終わりという危ない場所でした。
しかし「何でも挑戦してみたい、やってみたい」という私の精神は、飛びたい衝動にかられていたのです。残念なことに時間の都合でその願いは叶いませんでしたが、これに限らず見るもの聞くものすべてが目新しく、もの珍しいものばかりで、心がわくわくしました。
この心地よい心の動きが、免疫力アップになるのでしょう。同行者の一人に、どう見ても肝臓がお悪そうな方がいらっしゃいました。肌の色は黒ずみ、元気がありませんでした。ところが自然に触れ、皆と行動を共にしていくうちに、顔は明るくなり、目がきらきらと輝いてきたのです。"これぞ生きがい療法!"を実感しました。
旅の終盤、いよいよ世界遺産のフィヨルド国立公園、ミルフォードサウンドのクルージングの日は心が躍りました。タスマン海をまわり、船はスターリング滝の近くへ。
一五五mの高さから海面へと滝の白いヴェールが落ちてきて、海面から霧が舞い上がるのを見ながら、皆、子どものように無邪気に笑い、自然と歓声が沸き上がります。そしてマイナスイオンを浴びると命が一〇年も延びると聞いては、一斉に霧のシャワーの下に駆け寄っての大騒ぎ……。
初めて会った時とは別人のように明るい笑顔の人々、家族のような信頼と安心で絆が結ばれたようでした。悩みをまるごと抱き取り合い、仲間同士支え合うことにより心の連携を感じることができたこの瞬間、この企画を立てて本当に良かったと思いました。
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