Vol.6 『たかが笑顔?されど笑顔!』
接客スタッフに大切なのは「笑顔」と当たり前のように言われていますが、実際に笑顔のトレーニングを実施しているお店は少ないのではないでしょうか。笑顔をつくっているつもりでも、表情が硬かったり、口だけ笑っていて目が笑っていなかったり…。完璧な笑顔をつくるのはなかなか難しいものです。そのひとつの例として、開店前にスタッフみんなで手軽にできる笑顔トレーニングを前回お伝えさせていただきました。
しかし実際には、自分では笑っているつもりでも、周りの人にはそう思われていない、ということもしばしばです。それは、人間には「自覚顔」と「無自覚顔」という二つの顔があるからなのです。
「自覚顔」とは自分で鏡を見たり、写真で見たりする顔で、せいぜい一日のうちの10〜15分くらいです。一方「無自覚顔」とは自分が実際に見ている顔以外の顔(つまり日常の中のほとんど)のことです。
自分の顔を鏡で見るときや写真を撮るときは、自分の顔を意識しています。例えば写真を撮るとき、誰でも美人、美男子に写りたいものです。ですから、写真に写っている自分の顔は、とても良い表情のときが多いのです。ところが、「無自覚顔」の場合、ほとんどが無意識にしている表情のため、私たちが思っている以上に暗い顔だったり、険しい表情をしていることが少なくありません。
これをよく表わした例に、某テーマパークの社員証の写真撮影の話があります。掃除をしているスタッフから、レストランで働いているアルバイトまで笑顔に定評のあるこのテーマパークでは、アルバイトを含む全社員がIDカード(社員証)を作る際、顔写真を撮る決まりになっているそうです。そのときに、自分がいくら笑顔をつくっていると思っていても、プロのカメラマンがOKを出すまでに何回も撮り直しが必要だとか。その数、なんと平均30回! それくらい「自覚顔」と「無自覚顔」には差があるということです。
先日、小売店のオーナーや店長を対象とした笑顔セミナーを実施しました。参加してくださった方の多くが40〜50代の男性でしたが、このセミナーを通して、私は普段どれだけ多くの人が笑い慣れていないか気付かされたのです。
このセミナーでは参加者全員に手鏡を持ってもらい、割り箸をくわえて自分の顔を見ながら表情筋のマッサージや笑顔づくりの体操を行いました。精いっぱい口角を上げているつもりでも、ほとんどの参加者が割り箸よりも口角が下がっていました。中には驚いたことに、笑顔をつくった途端、下唇の真中が切れてしまった人もいたほどです。
笑顔の大切さについてはほとんどの人が理解しているにも関わらず、なぜ日頃、こんなにも笑顔が少ないのでしょうか。「売上も悪いし、楽しいこともないのに笑顔になんてなれないよ」という声が聞こえてきそうです。しかし、人は楽しいから笑うのではありません。笑うから楽しくなるのです。効果については「笑顔のちから VOL1〜3」でお伝えさせて頂きました。
楽しいところにお客様の笑顔って集まるんですね!
ぜひ、笑顔の光を自分から放ってみましょう!お店も会社も明るくなりますよ!
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