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  講師の心.com > 講師マガジン 「人」 > 村田佳壽子  特別対談  1/3
 
「環境問題 知ってるつもり?!」Vol 5
環境特別対談 第2弾 
「らーめん缶に学ぶ発想転換とビジネスチャンス」

 秋葉原を中心に話題が話題を呼び、昨年から数々のメディアに登場する「らーめん缶」。有名ラーメン店『麺屋 武蔵』の店主・山田雄氏(以下、山田店主)がプロデュースしたことでも注目度が増していますが、この商品が実は、“地球”にも、“健康”にも優しい「隠れたエコ商品」だということをご存知でしょうか。

  今回の村田佳壽子の対談相手は、山田店主と共に「らーめん缶」の開発に奔走し、営業販売を担当する株式会社UMAIの山崎猛司社長です。現在、多くの企業が直面する課題「経済活動と環境対策の両立」に対する成功事例として、商品誕生秘話、開発の苦労、発想転換のヒント、食品業界が環境にできることなど、自由闊達なご活動の原動力をさぐりました。

村田佳壽子のプロフィール

(左)村田佳壽子・(右)山崎猛司社長
対談のお相手
山崎猛司

山崎 猛司(やまさき たけし)/株式会社UMAI (うまい) 代表取締役

1998年、大阪市立中央高等学校卒業。勤務していたギフト商品開発会社や広告企画 ・制作会社で得た知識と人脈を活かし、独自のアイデアを次々と形にしている。2005年に麺屋武蔵・山田店主と出会い、後のヒット商品「らーめん缶」の開発を始める。翌年には株式会社UMAIを設立。代表取締役に就任するも、最前線に 立って全国を飛び回る日々が続いている。
株式会社UMAIのホームページ


■らーめん缶誕生のきっかけは、被災者の笑顔
村田:

いまや、アキバ(秋葉原)名物にもなっているらーめん缶ですが、作ろうと思われたきっかけは何だったのですか?

山崎:

『麺屋 武蔵』の山田店主と一緒に開発させて頂いたのですが、2004年に新潟県中越地震が起きたときに、山田店主が現地へラーメン作りのボランティアに行ったんです。『武蔵』のスタッフと一緒に400食分のラーメンを被災者の方々へ提供したのですが、その時に被災者の方々がものすごく喜んでくださったそうです。それはもう、普段お店で見るお客様の笑顔とは違う、泣きそうなくらいの喜びの表情を目の当たりにして、「ラーメンは国民食なのに、なぜ非常食が無いんだろう?」と真剣に思ったそうなんです。そこで、知人でもあった私に「作れないか?」と、お声がけいただいたことでご一緒させていただくことになりました。

▲湯せんで60秒ほど温めれば、アツアツの本格ラーメンのできあがり。ちなみに冷たいままでも食べられる味付けがされている。もちろんフォーク付き。
村田:

なるほど、非常食という観点から始まったんですね。

山崎:

私自身も、阪神大震災(1995年)を体験したのでよくわかるのですが、被災地で一番困るのは水の確保です。次に食べ物。なのに、それまでの非常食は乾燥していて、食べると水分が欲しくなるものばかりでした。一般に、ラーメンは塩味が強くて、のどが渇く食べ物ですが、「らーめん缶」は限りなく塩味を下げて、かつ水分補給もできるものを提供しようと開発に臨みました。

村田:

1食で栄養も水分も両方補給できるもの、ということですね。しかし当時は前例がなく、開発にはかなり苦労されたのではないですか?

山崎:

そうですね、特に麺の開発には苦労しました。当初、山田店主は小麦麺にこだわっていましたから、なかなか“伸びない麺”が作れずに苦労しました。やはり小麦麺ですと、時間が経つと、麺がスープを吸収してしまい、溶けてしまうんです。試作を重ねて、時間が経ってもスープに溶けない麺までは作れたのですが、口の中に入れると、やっぱり食感は“伸びた麺”なんです(笑)。これはもう仕方ないと切り替えて、もともとアイディアの中にあった「こんにゃく麺」へスイッチしました。それでも、なんとか小麦麺に近づけようと、山田店主監修のもと、米粉を混ぜるなど、いろいろな試行錯誤を続けました。あとは、同じ理由で中に入れる具も限られてきますから、具材選びもけっこう大変でした。

村田:

実際、私も頂いたのですが、本当にこんにゃくとは思えないくらい、見た目も味もしっかりとした「ラーメン」ですよね。とても美味しかったです。それから、パッケージに表示されているカロリー表を見てビックリしたのですが、1缶あたり約50kcal(※)!これなら、「ダイエットの敵」とも言われるラーメンを心おきなく味わえますね。
(※=味によって異なるが、全てが90kcal以下)

山崎:

どうもありがとうございます。やはり小麦をこんにゃくにしたのが大きいです。カロリー的にもそうですが、糖尿病対策やダイエット予防に、「食前ラーメン」としてもお薦めしています。ちょうどこれくらいの量を食べると満腹感があるうえに、こんにゃく麺は血糖値の上昇も比較的ゆるやかにしてくれるんです。

村田:

それはいいですね。市販されているダイエット食品は甘いものが多いのですが、「食べたな」と満腹感を感じるのは塩味ですから、まさにうってつけです。しかも、味の種類も豊富だから毎日食べても飽きない(笑)。非常食としての新境地を開いただけでなく、ダイエット食としても注目の商品ですね。

 
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▲2007年の累計売り上げは290万本。現在、札幌味噌味、博多とんこつ味、東京屋台風など、ご当地ごとに9種類の味を展開。
また、ラーメンに続いて「うどん缶」も発売。3種類の味(きつね、カレー、けんちん)がある。



<村田佳壽子講師のコラム バックナンバー>
環境特別対談 第1弾(後編) 末吉竹二郎氏「企業と環境問題」
環境特別対談 第1弾(前編) 末吉竹二郎氏「企業と環境問題」
Vol.2 「その花の時」
Vol.1 「エコ贔屓」


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