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  講師の心.com > 講師マガジン 「人」 > 村田佳壽子  特別対談(2/3)
 


■缶はリサイクル界の優等生


村田:

缶でパッケージングしたのは、やはり長期保存を考えてのことですか?

山崎:

はい。もともとは非常食ですから、第一に常温で長く保存できるパッケージが必要でした。缶は密閉率が高いので3年間はもちます。一般的なプラスチックですと、早いもので1週間、長くてもおよそ1年間程度ですから。さらに、長期保存が可能となれば、消費期限が長いのでゴミになりにくいという利点があります。

村田:

環境問題の観点から見ても、缶のリサイクル率は他の商材に比べて抜群に良いんですよね。いま、巷で盛んに回収を呼びかけているペットボトルに至っては、貴重な石油からできているのにもかかわらずリサイクル率は一向に上がりません。その点、缶はリサイクルの優等生ですよね。

山崎:

缶を形成している鉄自体が、地球上に比較的、豊かにある鉱物ですから、資源の観点から見ても缶は優れた材料だなと思います。やはり、ゴミが出るということは、企業にとって“損失”以外の何物でもありませんから。

村田:

ゴミではなく“資源”と考えていらっしゃるんですね。ちなみに、コスト的にはどうでしょう?

山崎:

通常のプラスチック商材と比べると、まだ3倍ほど高くなります。ただ今後、相対的に売り上げが上がれば、需要と供給の関係上、価格を下げることもできます。今すぐには無理ですが、いずれは、市販のカップ麺と同じくらいの価格帯で皆様にご提供できれば、と考えています。


賞味期限」の功罪

村田:

長期保存といえば、ここのところ立て続けに、賞味・消費期限の偽装表示問題が社会を大きく揺るがしました。実際問題として、消費者が食品を選ぶとき、消費期限までは時間があるけれど、賞味期限が切れてしまった商品は買わないと聞いています。現在、市販されている食品は、買ってきてからすぐに食べることを前提に生産されているため、賞味期限までのサイクルが短い。だから売れ残りが多いものの、メーカー側は廃棄するのはもったいない。それで「つい…」、ということが、あのような大事件になってしまったと思います。

山崎:

ただ、生産側の論理としては、賞味期限があるおかげで安定的に生産スケジュールが組めるメリットがある、と言えるでしょうね。賞味期限が無い時代は、商品が売り切れないと発注が来ませんでしたから、製造の段階で賞味期限を表示すれば工場の稼働率は良いですよね。ただ、それを理由に消費者を裏切るのは本末転倒ですが。

村田:
なるほど。ただ、個人的には消費期限は必要ですが、賞味期限は廃止すべきだと思っています。そもそも消費期限(品質保持期限)はありましたが、賞味期限は後から出てきました。賞味期限、つまり「美味しく食べられる期限」なんて個人差があると思うんです(笑)。期限が切れた後でも美味しいと感じる人はいるかもしれない。ですから消費期限だけで十分だと思うんですけどね。
山崎:
僕が子供の時なんかは、食べ物の臭いをかいで、食べられるか食べられないかぐらいの判断できていましたよね。日本は食料自給率が低いにもかかわらず、今後も相変わらず売れ残りや食べ残しのゴミばかり出しいては、海外から食材が入ってこなくなるのでは、という危機感を感じます。
   

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<村田佳壽子講師のコラム バックナンバー>
末吉竹二郎氏との特別対談 「企業と環境問題」(後編)
末吉竹二郎氏との特別対談 「企業と環境問題」(前編)
Vol.2 「その花の時」
Vol.1 「エコ贔屓」


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