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「目標達成のセルフマネジメント」

奥村 幸治(おくむら こうじ)

パーソナルトレーナー

1993年オリックス・ブルーウェーブにテスト入団後、
翌年には現シアトルマリナーズのイチロー選手の専属打撃投手を務め、
「イチローの恋人」として一躍マスコミに紹介され、話題の人となる。
その傍ら、自身も現役選手になる「夢」に向かい、
幾度も入団テストの挑戦を行ったが叶わず、1996年に自らユニフォームを脱ぐ。
その後、少年野球チーム(宝塚ボーイズ)を結成し、自ら監督に。
2007年新人王を獲得した田中将大は教え子の一人でもある。



Vol. 9 『イチローとマー君の共通点』


『自分自身にとって、何が必要かを追求する考え方』
これは幾度となくこのコラムで伝えてきた事ですが、
イチロー選手とマー君(田中将大選手)の共通点としても、この事が挙げられます。

例えば、前回のWBCの大会で、イチロー選手が感情を表にあらわす姿が見られましたが、
その姿に、国民全員が驚きました。

あれは、チームの誰よりも気持ちを前面に出し、自分が先頭に立つことで、
チームの選手一人一人の意識を変えていたのです。

では、今までのイチロー選手ではない行動をなぜおこしたのか?
なぜ変えることができたのか?

それは、チームとして勝つために、自分の立場、役割を考えた時、
チームを自分が引っ張るということが必要だという結論を持ち、
前面に自分の気持ちを出したのだと僕は考えています。
だから皆が驚いていたのと逆に、僕はイチローらしいな、とさえ思ったほどです。

マー君(田中将大選手)も同じで、中学時代(宝塚ボーイズ)入団当時は、
どちらか言うとボーとした性格でした。
ただ、グラウンドに入ると、スイッチがONに変わり、目つきも変わる。
気合を前面に出します。

特に変わったのは、中学2年生の秋にキャプテンを任せてからでした。
イチロー選手同様、チームが勝つために、自分の立場、役割を考え、
常に先頭に立って、チーム全員を引っ張っていくようになったのです。

また、学校の生活でも担任の先生から、こんな話を聞いたことがあります。
駒大苫小牧の受験をして、無事合格が決まり、担任の先生が
「クラスメイトに合格したことを伝えようか?」と話をすると、
こうマー君は答えたと言います。

「他のみんなはまだ合格も決まっていないし、受験も終わっていない子もいる。
僕が浮かれて、みんなに迷惑をかけることができないから、伝えなくていいです。」と。

自分の存在、いま何をすべきか、何が必要かを常に考えた行動なのです。
こういう考え方ができれば、客観的に自分を捉えることができるので、
自分の調子が悪くても悪いなりに自分を修正し、
少しでもいい状態に近づけることが出来るんですね。

いい選手は、好不調の波が少ない。
それはやはり、自分の考え方、心を自分自身でコントロールしているからなのです。



<奥村 幸治講師のコラム バックナンバー>

VOL.8.「運をつかむためにメジャーの選手がしていること」

VOL.7.「メジャーの指導者の考え方」

VOL.6 「北京オリンピックで感じた<準備の大切さ>」
VOL.5 「メジャーの選手と日本の選手の考え方の違い」
VOL.4 「活躍できる選手と出来ない選手の明確な違い」
VOL.3 「スランプの時に何をするか」
VOL.2 「210安打 日本最多安打を達成したときのイチロー選手」
VOL.1 「イチロー選手がなぜ活躍するのか」



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