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「心が通うコミュニケーション」

鈴木 みどり(すずき みどり)

親業訓練協会シニアインストラクター

1993年 親業訓練協会インストラクターの資格を取得。
講演講座の活動状況を、当協会特別顧問近藤千恵氏に認められ、
トレーナーとして、当協会養成講座に関わるようになる。
その後、教師学基礎講座保育編インストラクターや
親業訓練協会シニアインストラクター、
教師学一般講座インストラクター資格の資格を取得。
また、日本心理カウンセラー学院 心理カウンセラーとして認定される。
親業訓練協会シニアインストラクターとして個人的な活動を続けると同時に
養成講座トレーナーとして数百名を超えるインストラクターに指導を続ける。




Vol. 1 『親と子のコミュニケーションを考える(1)』


親と子の気持ちを通い合わせるために何が大切か…そう問われると、多くの人が口をそろえて言う言葉 「子どもの話をしっかり最後まで聞いてあげること」「子どもの気持ちをわかってあげましょう」

そんなことたいがいの大人ならわかっている! しかも、自分の子どものことを真剣に考えている親ならば、子どもの話を「聞こう」と、努力もするし、気持ちをわかってあげようと頑張ったりもする。

親が「子どもの話をちゃんと聞かなくっちゃ」などと真剣に思うときは、多くの場合、何か困ったことが起きたときだったりするのではないでしょうか。
例えば、子どもの成績が下がってきて、このままではまずい…と親が考え、その原因を見つけるために、子どもの話を聞こう…とか。
子どもにお友達ができなくて心配だから、誰となら遊べるのか聞いてみよう…とか。
高校生の息子が突然「学校をやめる」と言いだしたときや、中学生の娘に非行の気配が見えたとき…等々。
そして、「聞いてあげるから話してごらん」と言ってみたりする。でも子どもはそう簡単には話さない。重い口をやっと開いたと思っても、なかなか核心には触れないし…

かつて私にもそんな経験がある。長男が小学5年生のころだった。心配事が持ち上がり、長男と2時間も話し合った。私にとっては充実した時間だったけれど、後日、長男は担任の先生に「お母さんから2時間も説教された」と言ったらしい…

世間の偉い人達が口をそろえて言うように、聞くことが大事だとわかっているから、聞く努力もする。聞かなければいけない・・・でも聞いてばかりはいられない! 子どもの気持ちも全然わからない。 ああ、自分の子どもを理解できない私って、ダメな親…

いえいえ! とんでもない! 親だって人間なのだから、子どもの話を聞けるときと、聞けないときとがあるのです。 それなのに、いつでも、どんなときでも、親身になって子どもの話を聞いてあげるのが親の役割だ、などと考えることがそもそも無理なのです。

世間で当たり前のように言われている「子どもの話を聞くことが大事」これは本当です。親子間の心が通うコミュニケーションには何よりも大切なことです。

では、その大切なことが出来るようになるにはどうしたらよいのでしょうか。
「子どもの話を聞いてあげる親」になるよりも、子どもが「この親になら、話しても大丈夫だ」と思えるような親になることです。

ええ〜!! それじゃ答えになっていない!? そうですね、では、次回からこのコラムで、私の周りに集まっている人達の体験談を徐々にご紹介していきましょう。







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