川村 透のコラム「もののみかたを変えてみませんか?」
川村 透(かわむら とおる)
新しいものの見方提案/モチベーティブ・スピーカー/自信の湧く講師
外資系コンサルティング会社に7年勤務。「自分にしかできないことをやってみよう」と退職し、2000年7月に独立。現在は、「もののみかた」「モチベーション」を切り口とした講演やセミナー、本の翻訳および執筆活動に日夜奮闘中。
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Vol. 7 『失敗で自分のギアを上げる』
(2008年04月05日)
先日、大学4年生のHさんからこんなメールが届きました。
「私は、いま就職活動中なのですが、化粧品メーカーを希望しています。早速内定が出始めているのですが、私は第一希望の会社に落とされてしまいました。そのショックが大きく、落ち込んでいます。こんなとき、どう考えればいいのでしょうか」
答: Hさんにオススメのスキルはこちら。
「失敗で自分のギアを上げる」です。
Hさんは、いまきっと「どうして自分は受からなかったんだろう。自分のどこが悪かったんだろう」と自分を責めているのでは。つらいし、悲しいですよね。わかりますよ、その気持ち。
でも、あれこれ理由を詮索しても、決めたのは先方の人事担当者。本当のところはわからない。だから、もうその理由を探すのはやめましょう。自分を余計に小さくするだけです。
Hさんに、次の言葉を知っていますか。
「うまくいったら自分のおかげ。うまくいかないのは運のせい」
そう、うまくいかないときは、自分のせいじゃない。たまたま運が悪かっただけなのです。自分のせいにすると、苦しいですよね。でも運が悪かったと思えば気が楽。実際、たまたま面接官との感性があわなかっただけかもしれません。
自分の思い通りにならないことが起きたとき、それに自分が支配されちゃダメです。逆にそれを、自分のギアをアップするきっかけにしてしまうのです。面接に落ちたくやしさのエネルギーは、実は自分を次のステージへ運ぶ絶好のチャンス。おそらく、そこで落ちなければ、自分にそんなパワーは生まれないでしょうから。なので、
「よーし、将来、活躍して、あの会社に、
あーやっぱりあの子をとればよかった、と思わせてやる!」と、
一発奮起すればいい。そうして動くと、必ず次の現実が開けてくる。そして、何年かたって振り返ったときに、
「あのとき、あの会社に落とされていなかったら今日の自分はなかったな」と、
感謝できるようになるのです。
だからHさん、失敗したときこそ、そこで止まってはダメ。どんどん動きましょう。
振り返ってみると、僕はこの、失敗や挫折のエネルギーをいつも利用して、ステップアップしてきました。
僕は節目節目で、ほとんど第一希望は通っていません。でも、そのおかげで、第一希望に通るより、はるかにエキサイティングな人生を手にしてきました。
高校は、帰国子女の集まる私立高校に入りたかったのですが、夢叶わず(補欠で落ちた)、それが悔しくて、翌年高校留学をしました(これが人生を変えた!)。大学も、また第一志望は補欠で落選ですが、第二希望で入った学校で、交換留学の制度を利用(枠が多かったのです)し、またも一年留学できました。第一希望に入っていたら、これもかなわなかったでしょう。会社も、一番いきたかった経営コンサルティング会社は、これまた一次まで通ったものの、面接で落ち、結局第二志望へ。でもおかげでまた半年フロリダでの海外研修にいけました。
究極は、1冊目の本の出版です。ここにこぎつけるまで、20社断られましたが、この経験が僕にゆるぎのない自信を与えてくれました。
「20回断られるつもりでやれば、できないことは何もない」と。
いかがですか、Hさん。力がわいてきましたか。よかったんですよ、落ちて。Hさんには、きっともっと大きな、ドラマチックなステージが用意されているんです。それをこれから自分で作ってみませんか。これはフツーに受かっちゃった人には経験のできない未体験ゾーン。ワクワクしてきましたね。
また結果を教えてくださいね。楽しみにしています。