川村 透のコラム「もののみかたを変えてみませんか?」
川村 透(かわむら とおる)
新しいものの見方提案/モチベーティブ・スピーカー/自信の湧く講師
外資系コンサルティング会社に7年勤務。「自分にしかできないことをやってみよう」と退職し、2000年7月に独立。現在は、「もののみかた」「モチベーション」を切り口とした講演やセミナー、本の翻訳および執筆活動に日夜奮闘中。
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Vol. 28 『変えるべきもの、変えないもの』
(2010年01月05日)
ニューヨークヤンキースの松井秀喜選手が、ロサンゼルスのエンジェルスヘ移籍――
このニュースを聞いて驚いた人も多かったでしょう。僕は、彼はヤンキースに残ると思っていました。7年もいたチームへの誇り、ピンストライプのユニフォームへのこだわり、ニューヨークという土地への愛着・・・。しかし、それらを捨て、彼は新天地への移籍を決意しました。しかも年俸も半減です。
彼が貫いたのは、野球選手として少しでも長くプレーしたいという思い。指名打者専門では体がすぐに衰える。守備の機会を考えてのことだったと思います。
松井選手の決断に、僕はとても勇気をもらいました。そして、人には、変えるべきことと変えないべきことがあると教わりました。
変えるべきこととは、「環境、やり方、ものの見方」。
人は年をとるごとに、変わることに臆病になっていきます。これまでの成功体験にこだわり、いまある地位や立場、収入を守ろうとする。変えることは、ある意味自分の中の調和をいったん崩すことになるので、エネルギーと勇気がいるのです。しかし、自分が次のステップに進むには、常に変化していかねばなりません。松井選手も環境を変え、過去の栄光をそっとおき、新しいフィールドへスタートしました。彼の柔軟な思考に心から拍手を送ります。
そして、変えてはいけないこと。それは「自分の信念、ポリシー」。自分がいつも大切にしている価値観や思い、ルールです。もちろん、人の意見に耳を傾けるのは必要ですが、いつも自分が大事にしていることはやたらに変えないほうがいい。周りに合わせてばかりいると、いつしか自分を見失います(このバランスって結構難しいですが・・・)。慣れ親しんだヤンキースを離れ、新天地に移った松井選手も、「選手として一日でも長くプレーしたい」という信念は守り通しているのですね。
2010年、新しい年の幕開けです。皆さんは、何を変え、何を変えないのかが見えているでしょうか。政治も変わり、経済状況も変わった中、自分が変えないものは何でしょうか。
私にできることは、皆さんが変えるべき「ものの見方」のバリエーションをお伝えすることです。講演で、コラムで、今年もお会いするのを楽しみにしています。