川村 透のコラム「もののみかたを変えてみませんか?」
川村 透(かわむら とおる)
新しいものの見方提案/モチベーティブ・スピーカー/自信の湧く講師
外資系コンサルティング会社に7年勤務。「自分にしかできないことをやってみよう」と退職し、2000年7月に独立。現在は、「もののみかた」「モチベーション」を切り口とした講演やセミナー、本の翻訳および執筆活動に日夜奮闘中。
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Vol. 29 『「いいところ視点」の話』
(2010年02月05日)
今月、松戸から八王子に引越しをしました。
松戸での生活は1年ちょっとでしたが、最初は「すごくのどかな場所で・・・」と戸惑っていたのが、最後には「松戸を離れたくない」と思うほど松戸が好きになりました。家からちょっと歩くと里山があったり、昔からやっている定食屋さんがたくさんあったり、意外と都心にも近く、本当にほっとできる土地でした。
いまは、八王子での新生活が始まったばかり。もう松戸へ後戻りはできません。すると今度は不思議なもので「何が何でもこの土地のいいところを探してやろう」という気になるものです。そうしてみると、この土地のいいところがたくさん見えてくるのです。引越しというイベントがあると、このいいところを見ようとする意識、すなわち「いいところ視点」が活発に動き出します。これが「住めば都」効果ですね。
このように、環境が変わると私たちの視点は変化しやすいのですが、いつも同じ環境にいると、いいところより、むしろ悪いところばかりが目についてくる。
たとえば皆さんのいまの会社、部署、そして上司や部下。長くいるほど、付き合いが長いほど、嫌な部分がよく目につきますよね。では、どうすれば「いいところ」が目につくようになるのでしょうか。
それは、「環境を変える」という工夫を意図的に、擬似的に起こすことです。よく「上司の立場になってみて考えろ」といいますが、実際イメージするのは難しく、ほとんど効果はありませんね(笑)。少しでもそれを体感する、シュミレートできる場をつくることです。
たとえば:
→席替えをする
→ほかの部署に一日異動してみる
→役割を変わってみる(「一日上司」「一日部下」など)
→働く場所を変える(一日、ノートパソコンもって郊外で仕事をしてみては?)
→一日、自社のお客さんになってみる など
また、「言葉を使わずに仕事をする日」とか、「自分の仕事を人にやってもらう日」とか、あえて制約を設けてみるのもおもしろいかもしれません。あえて制約を設けることにより、大切なことが見えてくることもありますから。
視点を変えるために、環境の変化を意図的につくりだしてみてはいかがでしょうか。きっといままで忘れていた「いいところ」が見えてくるはずです。