川村 透のコラム「もののみかたを変えてみませんか?」
川村 透(かわむら とおる)
新しいものの見方提案/モチベーティブ・スピーカー/自信の湧く講師
外資系コンサルティング会社に7年勤務。「自分にしかできないことをやってみよう」と退職し、2000年7月に独立。現在は、「もののみかた」「モチベーション」を切り口とした講演やセミナー、本の翻訳および執筆活動に日夜奮闘中。
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Vol. 30 『倍返しは見方を変える』
(2010年03月05日)
先週、妻を連れ立って、水天宮にあるお店に行ったときのこと。駐車場がないので、道路上のパーキングスペースに止めることに(四角い枠で囲ってあるところです)。あれって、止めたらすぐにお金を入れないとダメなんですね。慣れてないせいもあり、結局300円で済むところを倍の600円入れるハメになってしまいました。まあ仕方ありません。気を取り直し、無事買い物を済ませ、いよいよお会計。カウンタ越しには、50代くらいの慣れた女性のスタッフの方が。
「お車ですか?」
「はい」
すると彼女はレジをあけ、300円をつかむと僕に渡してくれるのです。
「えっ!そんな...」
どうやらここでは、駐車場がないので、お客様にパーキング代を渡してくれるらしい。まあこれだけでも助かりますね。
「ありがとうございます...」
すっかり恐縮した僕は、ついさきほどの失敗のエピソードを何気なく話してしまいました。
「いやあ、車止めるのあまり慣れてなくて、パーキングメータに結局600円もいれちゃいましたよ」
それを聞いた彼女は、笑いながら「あら、それは困ったわねえ...慣れないとねえ」と、もう300円をつかんで渡してくれるではありませんか。
「えっ、そ、そんな、いいですよ、僕が悪いんだし...」
と一応は遠慮しましたが、結局ご好意に甘えて600円を頂いて帰ってきました。感謝感激です。
「またこよう!」
私たちは晴れ晴れとして店を後にしました。結果、このスタッフは、プラスアルファの300円で僕らの心をわしづかみにし、ロイヤルカスタマーへと変えてしまったのです。最初の300円だけではきっとそこまでは思わなかったはず。そして僕は、こうしてそのことを書き、人にも話し、頼まれもしないのに宣伝することでしょう。
いつもセミナーで「期待の倍以上を返すと状況が変わる」と言っているのですが、身をもってそれを実感しました。
仕事でも同じ。相手から1つ提案を求められたら、2つ作って提案してみる。10万円の借りができたら、20万円分の価値を返そうと努力してみる。1回謝りに行くところを2回行く。相手の思考の枠がきっと変わります。
相手の見方を変える倍返し。ぜひ覚えておいてくださいね。