木場 弘子(きば ひろこ)
キャスター
現在は妻、母、キャスターの三役をこなす存在として、テレビ出演、コーディネーター、講演や執筆活動など多忙な日々を過ごす。2001年より千葉大学教育学部非常勤講師に就任。 また、同年、千葉県浦安市の教育委員にも就任した。
【
木場 弘子講師詳細プロフィール】
【
講演を依頼する】
Vol. 4 『リアクション<大>のすすめ』
(2005年08月01日)
自分で話をしていても乗っていける講演会とそうでない講演会がある。お客さんのリアクションに左右されると言ってもいい。のっけから弾んでいけるのは、女性のお客さんの多い場合。「女性セミナー」はまず大丈夫。さらに年齢層の高い50代以上の女性=おばちゃんが多ければ、間違いなく話す前から、乗っていける。
ステージに立った途端、満面の笑みで拍手。手を振る。名前を呼んで下さる。その後、お隣さんと感想の交換。話し始めた途端、笑いと拍手に包まれ、時に涙を流してくださる。
これが、男性の比率が高まるに連れ、リアクションが薄くなる。日本の年配の男性は「笑うのは恥ずかしい」とでも思っている節がある。日本人は表情の乏しさのせいで、以前から「感情が読めない」と海外の人から言われてきた。
「リアクションの難しさ」
ところで、私がTBSで始めて担当したラジオ番組は落語家の三遊亭小遊三さんとの生ワイドだった。新人の私の最大の課題は笑い声。どういうことかと言うと、テレビは笑顔でリアクションすれば、「あっ、この人、楽しいんだ」と画面から伝わるが、ラジオはたとえ微笑んでいても、全くそれが見えないし、伝わらない。音にしなければ、リアクションゼロと同じなのである。
それで、「声を出してはっきり笑え」とディレクターから注文が出た。しかし、皆さんもやってみて欲しい。楽しそうに大声で笑うのって、結構難しい。私は3ヶ月ぐらい鏡の前で、練習した。そして、今日の「アハハハハ・・・・」という豪快な笑いを手に入れたわけだが、夫からは「うるさいすぎる」と注意を受けることもしばしば。
話を元に戻して、講演中、何百人というお客さんの中で、どこを見て話しているか。なるべく右見て、左見て、全員を見渡すようには気を配っているが、ついつい、視線はきちんと話をいいてくれる人の方へ。そこは人間、自然と頷きの大きい人に集中していってしまう。
うちの事務所の女性はとてもリアクションが大きい。打ち合わせ時、180円のカップコーヒーをご馳走しても、「いいんですか?ご馳走様でございます!」と手を合わせる。スタッフ皆で美味しいランチでも食べに行こうものなら、出てきた食事一つ一つに、まず目で「美味しそう~」と訴え、その後、「これ、すんごく美味しいですね!こんなの始めて。」と大きな目が落ちるぐらい目を丸くしてリアクションする。すると、こちらも嬉しくなってしまう。
「頷きは相手への礼儀の表われ」