和田 清華(わだ さやか)
有限会社 私には夢がある 代表取締役
同志社大学卒業後、出版社勤務を経て、25歳で有限会社 私には夢があるを設立し、代表取締役に就任。「はじめの1歩を踏み出す、キッカケを作る」ということをミッションに、講演会やワークショップの企画・運営、個人カウンセリングなどを行う。
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和田 清華講師詳細プロフィール】
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Vol. 12 『日本人らしい、豊かな精神性を』
(2010年03月19日)
イースター島の悲劇をご存じだろうか。
モアイ像がある、太平洋上に浮かぶ孤島。
そこはかつて隣の島まで2000キロ以上離れているため
島が完全に孤立し、外敵の侵入もなく平和な時代が続いていた。
しかし徐々に人口が増加し、モアイを運ぶための材木の調達のため
森林伐採を行った結果、土がやせて食料も乏しくなった。
我先に生き残ろうと、部族間で争いが起きて殺し合いとなり、
ついには滅びてしまったという。
この歴史的事実から、私たちは目をそむけては
いられないなと思う。
閉鎖された空間に存在した文明が、
資源を消費し尽くした結果は、争いであった、ということ。
私たちの住む地球も、いわば宇宙に資源を求めることが
できない閉鎖された空間といえる。
そして、『成長の限界』などのレポートにも見られるように
資源は確実に浸食されて、あと数十年ももたないという。
より科学が発達し、太陽電池なども普及すれば
少しは寿命が延びるかもしれないけれど、
今の消費や破壊のままでは、そんなテクノロジーの補いは
微力にすぎない。
ほんとに枯渇すれば、イースター島のように、
資源を奪いあう時がくるかもしれない。
その前に、できることがあるのではないか、と思う。
世界に求める前に、まずは自分から、日本から
何かできないのかと思う。
そもそも、なぜ「もっと」という欲がはびこって
しまったのだろうか。
江戸時代までは、貧しくても豊かな生活があった。
日本人としての誇りを胸に、生きていた。
昔に戻ることはできない。
でも日本人としての立ち位置は、
昔の思想の中にある、と私は思う。
インド・中国の仏教や儒教が
神道がベースにあった日本に流れ込み、
そして戦後、欧米文明にガラッと衣替えした。
東洋と西洋の両方のエッセンスを吸収した日本だからこそ
今の世界に発信できるものがあると思う。
本来持っている豊かな精神性と
資本主義的な経済性の両立。
それをやってのけなくてはならないと思う。
今、日本に足りないのは、豊かな精神性。
日本人らしさとは何かを日々意識しながら生きている。
私が伊勢の地に引っ越してきたのは、そのため。
ここは「ありがとう」と「お先にどうぞ」という
本来日本人が持っていた精神が
当たり前に残っている場所だから。
何かできないものか。
もんもんともがきながら生きている。
未熟で申し訳ないと思う。
もっとうまく言葉にできれば、と。
ただ、こんな若造でも、田舎に住んでいても、
私は自分の志をしっかり掲げて生きたい。
ただ息をして生きてるだけで、
たかが自分の欲に埋もれることだけで、
人生を終わってはなるまいと誓っている。
抜けかけた魂をもう一度腹の底に入れて
命というものを使いたいと思う。
日本人らしく。
それが、私らしく生きること。