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和田 清華のコラム「自分らしく、生きよう」
和田 清華
和田 清華(わだ さやか)
有限会社 私には夢がある 代表取締役

同志社大学卒業後、出版社勤務を経て、25歳で有限会社 私には夢があるを設立し、代表取締役に就任。「はじめの1歩を踏み出す、キッカケを作る」ということをミッションに、講演会やワークショップの企画・運営、個人カウンセリングなどを行う。

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Vol. 9 『同じ土俵に乗る』
(2009年12月18日)

今日は人間関係を作るときの、立ち位置の話です。

昔、元・杉並区和田中学校の藤原和博さんと仕事をしていたとき、
私はとても緊張していました。
大先輩で大師匠。その人を目の前にして、
心なしか遠慮した物言いをして、話を進めていたのです。
そうすると、藤原さんはこうおっしゃいました。

「和田さんねえ、仕事っていうのは、人間対人間の、
1対1の真剣勝負なんだ。俺に本気でぶつかってこいよ」

その言葉は、私の今までの自分の人間関係の
立ち位置の変換を迫るものでした。
つまり、「同じ土俵に乗れ」ということ。

学生時代など社会人未経験の元気なときは、
誰であろうとフラットな関係が作れたように思います。
でもいったん社会に出ると、この人は上司、この人は新入社員、
この人はお客さん、というように、関係性に上下ができてくる。

そうすると、絶対にぶつからないんですよね。土俵が違うから。
その安心な距離をあえて作って仕事をしていた自分に気付いたのです。
ぶつかり、意見をかわすには、同じ土俵の上にいないといけなかったのです。

これは自分よりも下に見てしまう人とのときも同じこと。
経験が少ないからって、人間として下というわけではないのに、
ついつい上から目線というのは出てしまうもの。

この前会った(社)青少年福祉センターの長谷場夏雄さんは
こうおっしゃっていました。

「僕はね、どんな子供に会っても、その子を尊敬できるんだ」

と。長谷場さんは、戦後、街にあふれていた戦災孤児を集めて
今の児童養護施設の走りを、国の援助なしで30年間もされてきた方。

子供には、つい「教えてあげよう」という気持ちが働くのが普通。
これでは上から下に情報を流すようなもの。
子供からしてみれば、そういう環境に慣れているとはいえ、気持ちはよくないはず。

でもそこを「尊敬のまなざしで見つめる」ことで、
子供と同じ目線にしっかりと立てる。
自分よりも下に見てしまう人に対して
同じ土俵に乗る秘訣は、相手を尊敬することのようです。

人間関係だ、コミュニケーションだと言われますが、
話し方のテクニックの前に、どんな立ち位置でその人に接しているか、
自分の癖を振り返ってみるといろいろ見えてくるかもしれません。




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