奥村 幸治のコラム「目標達成のセルフマネジメント」
奥村 幸治(おくむら こうじ)
パーソナルトレーナー
1994年イチロー選手の専属打撃投手を務め"イチローの恋人"としてマスコミに紹介され、話題の人となる。現在 パーソナルトレーナーの傍ら、少年野球チームの監督、NPO法人ベースボールスピリッツの理事を務める。
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Vol. 22 『最悪の状態を想定して備えるイチロー選手』
(2010年01月15日)
いま、イチロー選手が日本に帰国し、シーズンに向けて自主トレを行っております。そんなニュースがスポーツ紙を賑わしています。
イチロー選手は、日本でプレーをしていた頃から「最悪の状態」を想定して準備をしていました。彼は、常に同じスタイルで試合にも打席にも入ろうとする一方で、「予期せぬ状況」に遭遇した場面に対処する練習もおこなっています。
オリックス時代、ある年のオールスター戦で彼は試合開始ギリギリに球場入りし、フリーバッティングをせずにそのまま試合に臨んだことがありました。真意を尋ねられると、「もし練習することができなくて、そのまま試合に出場することになった場合に自分がどういう状況になるのか試したかった」と、言っていました。
そういった状況をシーズン中には試すことが出来ないから、わざわざオールスター戦で試したというのです。「そこまで考えているのか」と、またその話を聞き驚かされたことを覚えています。
確かに交通渋滞などに巻き込まれ、いっそういった状況が訪れるかわかりません。万が一の状況さえ想定し、その時に慌てないように準備をしておくわけです。
試合の中でもそうです。次に起こり得る様々なケースに備えて対応している選手は強い。どれだけのケースを想定して準備できているか。その数が多ければ多いほど次のプレーに移る時に慌てる必要もありません。
どんなことでも経験しているのといないとのでは、気持ちのゆとりがまったく違ってきます。まさに「経験に勝るものはない」という言葉の通り。大いにイマジネーションを働かせ、不意の状況が訪れた時にも対応ができるように普段から備える意識を持っておくことが大切です。