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奥村 幸治のコラム「目標達成のセルフマネジメント」
奥村 幸治
奥村 幸治(おくむら こうじ)
パーソナルトレーナー

1994年イチロー選手の専属打撃投手を務め"イチローの恋人"としてマスコミに紹介され、話題の人となる。現在 パーソナルトレーナーの傍ら、少年野球チームの監督、NPO法人ベースボールスピリッツの理事を務める。

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Vol. 23 『今、何をすべきかを把握する』
(2010年02月15日)

 2月に入り、プロ野球の各チームは沖縄と宮崎で一斉にキャンプインし、球春到来を感じさせています。

 日本のキャンプは朝から晩まで野球漬けの毎日です。本当によく練習しています。

 しかし、僕の考えですが、練習はやりすぎないことも大切です。
例えばオリックス時代のイチロー選手はキャンプでは誰よりもバットを振り、体をいじめていました。本人曰く「体が求めている時期」ということで、居残り練習で3時間打ち続けることもありました。ところが、シーズンに入ると試合前のフリーバッティングと試合以外では一切バットを振らなかった。

 また、こんなこともありました。
 あるレギュラー選手が、ナイターを終えて宿舎に帰ると必ずバットを振っていたのです。開幕からヒットを重ねていたのですが、好調を維持したいという思いと、いつ打てなくなるのかという不安もあったのでしょう。それを見たイチロー選手が僕に「絶対疲れて打てなくなりますよ。」と言ったのです。すると案の定、間もなくその選手の成績は落ちていきました。

 イチロー選手も試合で打ちたいという思いは同じですが、彼の場合は努力の仕方が違う。長いシーズンを頭に入れて数を振り込む時期、質を求める時期をしっかり計算し、今、何をすべきかを明確に把握していたのです。

 こういった考えは普段のトレーニングなどにも当てはまります。
例えばランニングをする場合に、体のキレを出したいのなら短い短距離のダッシュをする、持久力をつけたいなら長距離を走る、というように練習の目的を明確にして取り組めば身につくことも多いからです。ただ数をこなしただけでは自己満足に過ぎないし、オーバーワークは疲労や故障の原因にもなりかねません。

コンスタントに力を出すためには自分のペースを守り、その時に必要な練習を必要なだけ行うことが大切なのです。




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