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角 盈男のコラム「一流の条件」
角 盈男
角 盈男(すみ みつお)
タレント/野球解説者

1977年、長嶋監督率いる読売ジャイアンツに入団後、新人王、最優秀救援投手に輝く。1989年、日本ハムに移籍。
さらに、平成4年にヤクルトへ移籍。
野村監督のもと、リーグ優勝で有終の美を飾る。

 角 盈男講師詳細プロフィール
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Vol. 10 『変化を恐がるな!!』
(2009年01月20日)

現役時代に私の取ったタイトルは、新人王&最優秀救援投手賞です。
新人王を取ってから、最優秀救援投手賞を取るまでの2年間は、
大きな自己変革の時期となりました。

入団1年目、リリーフとして大車輪の活躍で新人王を獲得したのですが、2年目には、自分の欠点であるコントロール難に悩み、いわゆる2年目のジンクスにはまりました。

良いときは素晴らしいけれど、ダメなときはアマチュア並みという状態。

しかしその2年目のシーズン後、私は伝説になりました。

その年の秋のキャンプ。場所は静岡県伊東市。当時、秋にキャンプというのはどの球団も行なっていませんでした。長嶋監督が始めて行ないました。当時のV9選手がいなくなり、長嶋監督の『レギュラーポジションは与えられるものではなく、奪うものだ!』という号令の元行なわれました。

私のテーマは「安定した投球」。
毎日500球以上投げたことを覚えています。日々、限界への挑戦でした。

過去の長い野球人生を振り返ってみても、『投手』というものをこれだけ考え、これだけ真剣に、練習に取り組んだのは、生まれて初めてのことでした。

しかしその甲斐もあり、自分自身にあった無理のないフォームで投げられるように変化してきたのです。

それまでオーバースローで投げていた私が、"これだ!"と思ったフォームは変則的なサイドスロー。

当時、野球解説評論家や大勢のマスコミには、全員反対されました。もったいない、迫力が無くなった、など散々なものでした。

それでも自分の中に不安はなく、サイドスローの変則投手に転向しました。

オーバースローからサイドスローへの転向。これは結果論であり、自分自身にあった最高のフォームを追求したにすぎません。

私は、自分の考え方が正しかったと確信しています。だからこそ、復活し、最優秀救援投手賞を手にすることができたのです。

実は王貞治さんも、同じようにフォームを改造して成功した一人です。引退後、王さんと野球談義をすることがあったのですが、その際に、一本足打法になったことについて、こうおっしゃっていました。「みんなは飛距離を求めて!と思っているけれど、実はタイミングを取る為なんだ」

一般論では、2本足のほうがタイミングを取りやすく、一本足は難しいとされています。ただ王さんにとっては、よりタイミングが取れる方法を追求した結果、一本足になったというだけなのです。

イチロー選手にしても、今では振り子打法の影も形もありません。自分自身に合った進化をしていけば良い! そういう考え方でよいのではないでしょうか。

壁にぶつかり、変化が必要となる時期は必ずあると思います。そういった際に、あえて苦労を買って出ることが大切です。

そして、その時、邪魔になるのは世間体や固定観念であり、自分自身を成長させるのは、しっかりした信念と裏づけのある練習だということを、肝に銘じておいてください。

全ては自分自身のためですから、タイミングを逃さないで下さいね。




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